POS

Empressは北米で最大のPOSインテグレータ、Verifoneに採用され、POSのみならずクレジット決済の分野で使用されています。Empressが採用される前、POS端末は非常に断電が起きやすく、断電されるとシステムが復旧できずにメンテナンス費用が非常にかかっていました。Empressの採用後は、断電されても、再度、通電された時に1つの関数をコールするだけで、簡単に、確実にデータベースを復旧することが可能ですので、データベースへのクレームが大幅に減り、サービスマンの出張回数を確実に減らすことで顧客のTOCの削減が達成されました。

日本ではPOS端末は組込みの分野でリッチなデバイスに属します。今まではエンタープライズ系のクライアントサーバ型のデータベースやファイルシステムが使用されていました。これらは断電に非常に弱く、断電が発生するとほぼシステムは復旧出来ません。その度に保守スタッフが派遣されていました。しかし、Empressは断電回復機能があり、断電からの確実な復旧が可能ですので保守スタッフの出張回数が減り、メーカーのTOCは確実に減少します。

最近、POSのメーカーがEmpressに注目しているのは、断電回復機能だけありません。レプリケーションと暗号化機能のニーズが非常に高まりました。Empressのレプリケーションはモバイル型のレプリケーションで、マスタはスレーブの登録を待たず、単独に新しいデータを登録することが可能です。また、Empressのレプリケーションはマスタのソフトウエアタイムスタンプをキーとするので、倉庫に長い期間放置されていたPOS端末もLANにつなげるだけでマスタから自動的にデータがレプリケーションされ、保守スタッフの出張が必要なく、すぐに使用することが可能になります。Empressは同じデバイス内でのレプリケーションが可能な組込みデータベースです。CドライブとDドライブ、本体とSDカードのレプリケーションが可能ですので、非常に高可用性に優れています。

Empressのレプリケーションは以下の4種類をご用意しています。

PULL型 スレーブもしくはレプリカがマスタに変更点を聞きに行く
PUSH型 スレーブもしくはレプリカがマスタに変更点を教えに行く
2WAY型 クラウドからマスタデータをPULLし変更点をPUSHするの混在型
マルチマスタ型 すべてがマスタで個々のデバイスが他のデバイスに教え合う型

サーバ側のデータベースはEmpressでない場合でも、Empress M2M レプリケーションを使用することで、プログラムなしでPOSからクラウドデータベースまでのデータ連携を可能にします。

EmpressはPOS向けにカスタマイズしたマルチマスタレプリケーション機能をサポートしています。POS向けのマルチマスタレプリケーションには以下の様な特長があります。

POS向けマルチマスタレプリケーションの特長

  1. プロファイルによりマルチマスタを制御しますのでプログラムの作成は必要ありません。マルチマスタの制御はプロファイルとデータベースエンジンがすべてを管理します。APIも提供します。
  2. レプリケーション時に差分データのみ転送され、更新基準はソフトウエアタイムスタンプによる後勝ちになりますので、ネットワークとデバイスの負荷が大変に低くなります。テーブル間の全データを比較し、同期することはありません。
  3. 1つのテーブルが更新されると、そのテーブルは他のテーブルのその更新を待たずにそれぞれの新しいデータの更新を可能とするレプリケーションです。断電、断線があっても復旧すれば、レプリケーションも自動的に回復します。
  4. Empressのマルチマスタレプリケーションは採番マスタを提供しレプリケーション全体のIDを管理します。採番テーブルもマスタから各クライアントにレプリケートされ、マスタに不具合が発生した場合でもセカンドマスタが代行することが可能です。その際、各デバイス内の各採番テーブルから最大値をとるAPIも提供しています。
マルチマスタレプリケーション