OPC Day Internationalのサマリー

2021年の6月1日から3日までOPC Day Internationalが開催されました。今回はOPC Day Internationalのサマリーを報告させて頂きたいと思います。

OPC UAとはもともとはOTとITをつなぐ産業プロトコルと定義されていましたが今回のOPC Day Internationalでは状況が全く異なっていました。会議全体の1/3がフィールドレベル、2/3がクラウドで、OTとITをつなぐ産業プロトコルという要素は全くなく、フィールドからクラウドまで視野に入れた仕様ということが実感されました。

初日はフィールドレベルの話がほとんどでした。その場で爆弾のようにアナウンスされたのがOPC UA FX (Field eXchange) のリリースです。同時に今年11月のドイツのSPS展示会でOPC UA FXを使用したコントローラ間のデモを15社に限定し募集していることもアナウンスされました。このデモは製造データだけではなく、セーフティデータ、オンディマンドデータの連携も予定されています。通常のイーサネットに加えてTSN(タイムセンシティブネットワーク)も使用されます。

2日目のビックニュースはPuBSubのサンプルがGitHub上に公開されたということです。仕様はすでに公開されていますが複雑すぎます。実装は各ベンダーが自分で実装しないと規定されていましたが、多くのベンダーは困っていたと思います。今回、OPC FoundationがPubSubのサンプルを公開することで、PubSubの本格的な実用化に向けた大きな一歩になると期待しています。

3日目はユースケースです。BASF、Renault、BMWなどが講演しました。どれも超大手企業です。BASFは世界に工場が380あるそうです。すでに彼らはすでにクラウドを活用しています。日本のように将来的にクラウドは使用するのではなく、実際にクラウドを使用した結果、どのような問題が発生したかが報告されています。ポイントはクラウドはRaw Dataは扱えないということが3社共通の認識です。できるだけ低いレベルから情報をセマンテック化、人間も機械も理解できる意味がある情報のこと、標準化、id=6001だったら製造会社名を示す、などがクラウド活用の鍵になるという強いメッセージが発せられました。