アーキテクチャ

Empressの組込みデータベースは以下のようなアーキテクチャ構造を持っています。

Empressデータベースエンジン

一番下の階層はEmpress組込みデータベースエンジンです。エンジンのカーネル内部に空間検索、データ暗号化、データ圧縮、全文検索、絞込み検索機能がエンジンとソフトバインディングされています。それぞれの機能はすでにユーザが使用している暗号化、圧縮化、全文検索辞書などがそのまま使用出来るOpen Architecture構造となっています。データベースエンジンの最大使用メモリーサイズ、メモリーとディスクデータベースの同期のタイミング、ロックレベルなどプロファイルがすべて管理しています。プロファイルの変更はシステム運用中でも可能です。

Empress MR インターフェース

Empress MR インターフェースは、C/C++を使用しデータベースに直接リンクします。レイヤーとしてはエンジンに最も近いために特に高速処理を必要としたり、フットプリントを最小にしSQLを使用しないプログラミングなどで使用することをお薦めしています。

Empress 組込みSQL

Empressの組込みSQLはANSI SQL92に完全に準拠し、オプションでANSI SQL99に対応することが可能です。組込みであっても使用出来るSQLに制限がないため、誰でも簡単に習得することが出来ます。Empressの組込みSQLはEmpress MR インターフェースのある関数内に第2引数として記述するだけで使用出来ます。

組込みアプリケーション

組込みアプリケーションはユーザが作成するアプリケーションエリアです。Empress組込みデータベースも同じメモリー空間で稼働するため、CもしくはC++を使用するユーザに対して、ライブラリとして提供されます。

Empress ODBC JDBC(Local)

Empress ODBC JDBC Localは、ローカルにあるデータベース接続するためのODBC JDBCで、サーバの起動を必要としません。ユーザは接続するデータベースのローカル、リモートを変更するだけで、同じプログラムでローカルもリモートのデータベースに接続し、データ操作が可能となります。

Empress サーバ

Empressデータベースは、ローカルにあるデータベースに接続するアプリケーションでは、サーバをたてる必要はありませんが、リモートのEmpressデータベースにアクセスする場合はサーバを使用します。サーバにはODBC、JDBC、レプリケーションの3種類のサーバが実装されています。