Emprress とSQLiteの比較

EmpressとSQLiteの機能差についてご説明いたします。

データベース機能
  Empress SQLite
ライブラリ提供
扱うデータ量
大量データも対応可能

中・小規模に最適
断電復旧機能 ×
非断片化構造 ×
SDカードの書き込み制限の対応 ×
メンテナンスフリー ×
非断片化構造でないためバキュームが必要
システムの定時制保証 ×
バキューム必要としない機能 ×
マルチアクセス ×
コネクション単位なのですべてシングルアクセス
負荷分散 ×
ローカル接続以外方法はないがないので負荷分散出来ない
サポート
有償で日本語対応
×
ドキュメント 日本語
英語がほとんど
コマンドラインツール
データタイプ
  Empress SQLite
SQL データタイプ ANSI92 準拠 Null/Integer/Real/Text/BLOBのみ
ODBC データタイプ ODBC準拠 Null/Integer/Real/Text/BLOBのみ
API機能
  Empress SQLite
SQL サポート SQL92準拠 SQL92ほぼ準拠, 一部サポート外
UTF-8対応
トランザクション
ビュー
トリガー
全文検索
上位の互換性 SQLite2とSQLite3は互換性がない
セキュリティ
  Empress SQLite
暗号化 ×
サードパーティによるファイルの暗号化
カーネル暗号化より性能向上 ×
高可用性
  Empress SQLite
レプリケーション ×
自ノード内のレプリケーション ×
オンラインバックアップ
外部接続
  Empress SQLite
ODBC サポート ×
JDBC サポート ×
PHP サポート

サポートの有無

EmpressとSQLiteの一番の差は有償であるか否かです。Empressは商用データベースで有償です。そのため、日本語のマニュアル、日本語での技術サポート、上位と下位バージョン互換性が保証されています。これに対してSQLiteは、上位と下位バージョン互換性の保証はなく、サポートはなく、ドキュメントもほとんど英語です。

Empressはマルチアクセスが可能

機能的な違いは、SQLiteは、1コネクト単位のシングルアクセスのローカルDBであるのに対して、Empressはライブラリで提供される組込みDBでありながら、ローカルDBの無制限のマルチアクセス、外部デバイスからの無制限のマルチアクセス機能を有しています。結果として、SQLiteはソフトウエアで良く使用されますが、通信、FAでは使用された実例は聞きません。これに対し、Empressは、本来はエンタープライズデータベースが使用される金融・保険分野を含め、ほとんどの分野で使用されています。

Empressはバキュームする必要がない

Empressは上記の実現するためにDBのストレージファイルの非断片化構造を持ち、バキュームする必要がありません。EmpressはDBに対するマルチアクセス機能を有するためにIoT化のためのローカルDBとしての機能を充実させています。DBのカーネル暗号化、レプリケーション、M2Mレプリケーションなど多くの機能を提供していますが、SQLiteはあくまでもローカルDBですのでそもそもこれらの機能を必要とされていません。