Empress M2M レプリケーション

EmpressのレプリケーションはEmpressのテーブル同士用のレプリケーションである「Empressレプリケーション」とEmpressのテーブルと他社製のデータベースのテーブル用のレプリケーションである「M2Mレプリケーション」の2種類があります。ここではM2Mレプリケーションについて記述しています。

Empress M2M レプリケーションはデバイスGateway内のEmpress暗号化組込みデータベースに登録されたデータをオンプレミスやクラウド上のデータベースに人の手を介さずにM2M(Machine To Machine)でレプリケーションする機能です。Empress M2M レプリケーションの実装方法は中機器のアーキテクチャーと連携するデータベースがオンプレミスにあるのかクラウドにあるのかにより実装方法は異なります。

例えば、オンプレミスでX86のアーキテクチャーサーバ上のデータベースとデータ連携する場合は、連携するデータベースのODBCクライアントをデバイスGatewayにインストールし、ODBCのAPIを使用しデータ連携します。これに対してデバイスGatewayのアーキテクチャーがX86以外の場合やクラウド上のデータベースの場合はREST APIを使用します。ドキュメントは主にREST APIを用いたEmpress M2M レプリケーションについて記述しています。

Empress M2M レプリケーションを用いた場合、デバイスGateway内のEmpress暗号化組込みデータベースと連携先のデータベースとのデータ連携はアトミック性を保ったままトランザクション処理されますのでデータの重複、欠損の発生はなくデータの整合性が保証されます。また、Empress M2M レプリケーションは非同期型のレプリケーションですので、中継器に断電があっても、通信に断線があっても整合性が保証されます。Empress M2M レプリケーションの動作は設定ファイルにより動作が制御されます。

Empress M2Mレプリケーションの特長

1 Empress M2M レプリケーションは高速です。
2 ANSI SQL92、ODBC、JDBCをサポートします。
3 断電、断線に強いレプリケーション機能を提供します。
4 M:Nの(複数Master、複数Slave)レプリケーションをサポートします。
4 サブセットのレプリケーション(テーブル単位、Where文単位)をサポートします。
5 暗号化データベースとSSL通信により高度なセキュリティを提供します。
6 オンプレミス、クラウドのOracle、Empress、SQL Server、MySQL、PostgreSQLなどのデータベースに対応しています。
7 業務システム(ERP、CRM、SCMなど)にも対応します。

詳しくはEmpress M2M Replication Manualを参照して下さい。