Empress IoT SDKのソフトウエアスタック
Empress IoT SDK ソフトウエアスタックの構成図は下記の通りです。各プロトコル(ユーザ独自のプロトコルを含む)から受信したデータをEmpress Data Collect APIでEmpress組込み暗号化データベースに保存します。Empress暗号化組込みデータベースに収集されたデータはODBC、JDBC、Replication、M2M Replicationによりクラウドやオンプレミスのデータベースと連携します。連携時にEmpress IoT Data Questを使用している場合はセキュリティ認証クライアントで認証を受け、通信を暗号化しクラウドのデータベースと連携します。
Empress IoT SDK ソフトウエアスタックのコンポーネントの機能は下記の通りです。
Empress iData OPC UA Server/Client |
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Empress IoT SDKに搭載されるEmpress iData OPC UA ServerはOPC Foundationの認証試験を終了したOPC UA ServerでVersionは1.0.3です。OpenSSLはバージョン1.1.0g、セキュリティポリシーはBasic256/Basic256Sha256、ユーザ認証方法はユーザ名/パスワード認証、ユーザ名/ユーザ証明書方式、情報モデルはMeta Model、Built-in Information Modelをプリロードした最新のスペックのOPC UA Server/Clientです。OSはWindows 7/10もしくは代表的なLinuxをサポートします。Empress iData OPC UA Empess iData OPC UA Server IoT SDKの有償オプションで、Empress iData OPC UA Server/Clientのみの独立販売も可能です。 |
Empress MT Connect Agent/Adapter |
Empress IoT SDKに搭載されるEmpress MTConnect Agent/Adapterは、MTConnectに対応している機種であれば、ベンダー、機種に関わらずデータの収集が可能です。高いセキュリティを提供し情報の漏洩やなりすましを防止し、データをM2Mレプリケーションでクラウドやサーバで一元管理することを可能とします。Empress MTConnect Agent/AdapterはEmpress IoT SDKの有償オプションで、Empress MTConnect Agent/Adapterだけの独立販売も可能です。 |
Empress Modbus Data Connect |
Empress Modbus Data Connectはmodbusのオープンソースライブラリ(libmodbus920.so)を使用し、Empressデータ収集のプログラム(modbus_app)によりデバイスゲートウェイ内のEmpress暗号化組込みデータベースのテーブルにデータを登録するプログラムパッケージです。データ収集のプログラムは設定ファイルにより制御されますのでプログラムを作成する必要はありません。 |
Empress Data Collect API |
OPC UA Server、MTConnect Agent、Modbus Data Connectなどから取得したデータをEmpress暗号化組込みデータベースに登録する汎用APIです。C、C++、 C#、 .NET、ODBC、JDBCなどをサポートします。 |
Empress暗号化組込みデータベース |
IoT用の中継器が一次的にデータを保存するEmpress組込みデータベースは、米国商務省標準技術局(NIST)に準拠したAES128、AES192、AES256ビットの暗号化、復号化をデータベースエンジンが実行するカーネル暗号化(透過性暗号化)機能を搭載したデータベースです。万が一、中継器が盗難にあってもデータが暗号化させているため情報漏えいの危険がありません。カーネル暗号化(透過性暗号化)は組込みデータベースではEmpressだけが搭載している機能です。 |
ODBC、JDBC、Replication Server |
中継器に内蔵されているEmpress暗号化組込みデータベースはインプロセス型のデータベースエンジンですが、Empress暗号化組込みデータベースのサーバを介し外部にデータを公開することが可能です。 |
Empress M2M Replication |
M2M(Machine to Machine)Replication機能はデバイスGatewayとオンプレミスもしくはクラウド上のデータベースをプログラムなしで、xmlベースの設定ファイルを作成するだけで双方向のデータ連携を可能とするデータベースエンジンが持つテーブルの差分更新機能です。オンプレミスもしくはクラウド上のデータベースはOracle, SQL Database, DB2, MySQL, PostgreSQL, Hadoop, NoSQLなどをサポートします。 |
セキュリティ認証用クライアント |
Empress IoT Data Questのクラウドサービスを受けるために中継器のClient用ライブラリを使用し、コーディングされた認証用クライアントプログラムです。 |
暗号通信用モジュール |
中継器とクラウドの間のSSL/TLS用の暗号化通信用モジュールです。 |